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移動サービスとは、公共交通機関の利用が困難な人を対象に、車を使って有償で外出の支援を行うサービスです。「福祉有償運送」と呼ばれています。介護の必要な高齢者、障がい者、妊産婦などが主な利用者です。
現在、山形県内では過疎化による路線バスの廃止や同居する若夫婦の共働きなどにより、高齢者の交通手段が失われるという状況があり、市民活動団体などによる移動サービスが盛んになってきています。
移動サービスを行う運転者は、道路運送法の知識や福祉車両の使用法、高齢者・障がい者の方の介助方法等を身につけることが義務とされているため、国土交通省の認定した講習を受講しなければなりません。九月二十九、三十日に「福祉有償運送初任者運転者講習会」が開催され、約六十名の方が受講しました。今回は、その講習の主催をしているのが、『やまがた福祉移動サービスネットワーク』(以下移動サービスネット)です。移動サービスネットでは、移動サービスを行う団体の運転者研修会(年五回開催)、運行管理者研修などの実施、移動サービスについての情報提供・相談などを主に行っています。
今回の講座は二日にわたって開催し、一日目は講師を迎えて講座が行われ、二日目は、実際に福祉車両・セダン車両を使用しての乗降介助演習、障がい者・高齢者疑似体験などが行われました。
福祉車両を使用した演習では、実際に使用されている車椅子の乗車できる車両三台が用意され、実際に車椅子に乗り、介助される側・介助する側に分かれての乗降介助体験を実施。車の使用方法を聞き、その後乗降介助を体験していきます。参加者は、不安なことがあると講師にその都度質問をし、またこうした方が良いなど班毎に意見を出し解決していました。また、車椅子に乗り、障がい者の目線で介助を体験し、車内の屋根の高さによる圧迫感・シートベルトの固定の固さ・段差の震動などを細かい部分まで感じ取り、利用者の不安感・安心感などを体感していました。
移動サービスの運転は、一般の自動車運転より、より高い安心・安全が求められます。運転技術を習得するだけでなく、車両の使用技術・利用者の気持ちになって運転することや乗降介助の方法を知ることも必要です。この講習は運転者としての基礎を作る大事な一歩だと思います。移動サービスネットは、すべての市民に質の高い安心・安全・安価な移動手段を提供するため、活動しています。
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